未だ見ぬ“未来のケア”を社会に実装する

「40年間、肌荒れに悩まされてきました」

「おでこのシワがずっと気になっていて」

「痕が残ってもう治らないと思っていました」

これらは、わたしたちワンダーケアプロジェクトの「未来のケアを考える月間」に寄せられた、様々な悩みで長年困ってきた方々が、初めて「未来のケア」を感じられた瞬間の言葉です。

このような声をいただくたび、わたしたちは科学の本当の役割について考えます。技術や研究のその先にある、一人ひとりの「幸せを感じる瞬間」こそが、科学の真の目的だと信じています。科学は、多くの場合「問題を解決すること」に焦点を当てます。病気を治す、傷を修復する、症状を改善する。もちろん、それもとても大切です。しかし、わたしたちが提唱する《未来のケア》は、もう一歩踏み込んだアプローチを取ります。

ジーン・ワトソンのケア哲学が教えてくれるように、ケアとは単なる治療行為ではありません。それは「いつも気にかけている状態」であり、ケアする人とケアされる人が共に変容する時間そのもののことです。レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」が示すように、人体や細胞の不思議さや美しさに心を開くことで、わたしたちは新しい発見と可能性に出会えます。一つの細胞が分裂し、組織を再生し、生命を維持する――その奇跡的なプロセスに畏敬の念を抱くとき、科学は単なる技術を超えた深い意味を持ちます。これらの哲学を現代の再生医療技術と融合させたとき、《未来のケア》が生まれます。それは単に「治す」だけでなく、「その人らしく生きることを支える」科学です。

わたしたちワンダーケアプロジェクトでは、「未来のケアを考える月間」やセミナーを通じて、実際の使用者の方々の生の声を大切にアーカイブしています。皆様からお寄せいただいた「ケアの言葉」は、数値や統計では表せない「実感」を教えてくれます。肌の状態が改善したという客観的な変化だけでなく、自信を取り戻した、前向きになれた、家族との関係が良くなったといった、人生全体の質の向上まで含んでいます。科学的な研究成果と実際の生活での実感。この両方を大切にしながら、本当に役立つケア製品を皆さんにお届けすることが、《ケアの時代の科学》の責任だとわたしたちは考えています。

「皮膚科の先生に綺麗になったと褒められました」という声は、ご自身のケアが受け身から主体的に関わる存在へと変わった瞬間です。

「肌の調子が良く、おでこのシワが薄くなり、ニキビに悲観することもなくなりました」という声からは、QOLの向上が伝わってきます。肌の改善という物理的変化が、心の状態と魂の輝きにまで影響を与えています。

「肌荒れが酷くて悩んでいましたが、炭酸ガス療法用ペーストを使用したら、ビックリするくらい肌荒れが改善されました」という驚きの声は、毎朝鏡を見るのが楽しみになる、外出することに自信が持てるようになる、諦めかけていた希望が再び芽生えた瞬間を表しています。

人は常に何かと関わりながら生きています。家族や友人、地域社会との関係はもちろん、わたしたちを形作っている37兆個の細胞、腸内に住む100兆個の微生物、そして空気中の酸素分子まで、すべてがつながった大きな生態系の一部です。肌の悩みひとつを取っても、それは単なる表面的な問題ではありません。その人の生活習慣、ストレス、環境、そして細胞レベルでの代謝活動まで、様々な要因が複雑に絡み合っています。《ケアの時代の科学》は、このようなつながりの全体を見渡しながら、根本的で持続可能な解決策を探ります。細胞が最適に機能する環境を整えることと、人間が最も輝ける環境を整えることは、実は同じ根っこを持っているのです。

わたしたちが目指すのは、「未来のケア製品」を日常生活の中で誰もが使えるようにすることです。

例えば、炭酸ガス療法用ペーストは、細胞レベルでの酸素供給を改善し、自然治癒力を高める仕組みです。しかし、この技術的な説明以上に大切なのは、使ってくださる一人ひとりの生活がどう変わるかということです。

「出産後、顔、頭、目が帯状疱疹になり痕が残っていましたが、気にならないほどまで改善して育児を楽しめるようになりました」というお母さんの声は、育児という大切な時期に自分自身も大切にできるようになった「セルフケアリング」の実践そのものです。

ワンダーケアプロジェクトが最終的に目指すのは、誰もが誰かの幸せや喜びをサポートできる社会です。それは、特別な資格や技術を持った人だけが人を助けられる社会ではありません。家族の肌の調子を気にかけること、友人の悩みに耳を傾けること、地域の高齢者の方々の健康を思いやること。そんな日常的な「気にかけている状態」が、実際に相手の健康と幸せにつながる。そのような循環を作り出すことが、私たちの目標です。製品を使ってくださる方々が、単に自分の悩みを解決するだけでなく、家族や周りの人たちの健康も気にかけるようになってくださる。そうして「いつも相互に気にかけている状態」が広がっていく。わたしたちは、そんな未来を描いています。

「健康で美しくいまを生きていることに幸せを感じる」

これが、わたしたちがすべての活動を通じて大切にしている想いです。未来への不安や過去への後悔ではなく、今この瞬間を大切に生きること。自分の身体を慈しみ、周りの人たちとのつながりを感じながら、毎日を積み重ねていくこと。痛みやスキンケアの悩みは、時として人生の喜びを奪ってしまいます。でも、適切なケアによってその悩みが軽減されたとき、私たちは生きることが楽しくなり、家族や友人との時間がより愛おしくなり、新しい未来に進む喜びが湧いてきます。

《ケアの時代の科学》の役割とは、そのような人生の豊かさを一人でも多くの方に届けることです。わたしたちワンダーケアプロジェクトは、これからも皆さんと一緒に、「いつも相互に気にかけている状態」を育んでいきたいと願っています。

※この文章は、インスタグラム「未来のケアを考える月間」に寄せられた実際の使用者の声をもとに構成されています。